トリマーになりたい!

グルーミング

トリマーというと、犬の毛をカットしているところをイメージする人が多いでしょうが、トリマーの仕事はそれだけではありません。グルーミングもトリマーの大切な仕事。意外とカット以上に素人には難しいことも多いので、プロにやってもらうのがおすすめです。
グルーミングとしてまず行うのが、ブラッシング。犬のブラッシングは思っている以上に重要で、シャンプーの前にきちんとブラッシングを行うことで仕上がりもかなり違います。家庭で犬のシャンプーに苦労している人は、まずブラッシングをやってからシャンプーをすると、毛玉もなく洗いやすいですよ。犬のストレスも少なく済むようです。
次に、耳のそうじや爪切りを行います。耳の掃除は病気予防などの意味でも重要ですが、なかなか素人には難しいですよね。無理にやって傷つけてしまっては逆効果にもなります。トリマーは、耳が清潔に保てるように、内側の汚れを拭き取ったり、耳の中の毛を抜くなどの作業を手早く行います。また、伸びすぎると内側に丸まって肉球に刺さってしまう犬の爪を切るのもトリマーの役割です。歩いた時に危険がないように、足の裏の手入れもします。
肛門腺をしぼるのも、グルーミングの大切な作業になります。犬の肛門には肛門嚢と呼ばれる袋があって、分泌物が溜まっていきます。排便の際にその分泌物もある程度排出されると考えられているのですが、溜まったままでは細菌が繁殖したり、場合によっては破裂することもあるので、内容物を絞り出すのもグルーミングの作業の一つです。肛門周りはどうしても不潔になりやすいところなので、常に清潔に保つようなケアをしておきましょう。
最後に、シャンプー・リンスをしてドライヤーで乾かします。犬のシャンプーは毎日行う必要はありませんが、2~3週間に1度を目安に行うのがおすすめです。あまり頻繁にしすぎると、皮膚を傷めてしまうためです。ただし、トリミングの前にはブラッシングやシャンプーを行うことでカットしやすくなりますのでシャンプーをするのが基本になります。きちんとリンスもすることで、皮膚や被毛に栄養を与えて美しい毛並を守り、ツヤを出す効果があります。最後のドライヤーで乾かすドライングという作業は、簡単そうに見えますが意外と技術が必要とされます。プロの技術で乾かすことで、被毛の状態を最高の状態に整えるのがトリマーの仕事なのです。

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