トリマーとは？

トリマーとは、簡単に言うと、犬のための美容師のような仕事です。人間の美容師に比べて、犬の世話を幅広く行う必要がありますが、カットやシャンプーといったことを中心に行うため、美容師のような認識で良いでしょう。それ以外にも、グルーミングと呼ばれる耳や爪のお手入れも仕事に含まれるため、それらも含めた意味でグルーマーと呼ばれることもあります。犬のケアを総合的に行うプロとして、動物好きの人に人気の高い職種です。
昔はお金を払ってカットやシャンプーをしてもらうのは、コンテストや品評会に出場するような犬だけだったので、トリマーという職業はある程度特殊なものでした。しかし、最近ではペットを家族のようにかわいがる人が増えてこともあって、普通にペットとして飼われている犬でも定期的にカットやシャンプーに通うことが一般的になったため、トリマーという職業もかなり一般的になったといえるでしょう。ただし、現在でもコンテストなどに出場するためのカットについては専門のトリマーが行うことが多く、優勝するとトリマーにとっても栄誉になります。
現在、一般的にトリマーによるカットやシャンプーが行われているのは、トリミング専用のサロンや、ペットショップ内のトリミング室が一般的です。場合によっては動物病院の中に、専属のトリマーがいてトリミングをしてくれる場合もあります。人間にとっての美容師と同様に、好みや相性がありますので、気に入ったトリマーを見つけておくと、毎回スムーズにトリミングが受けられますね。もちろんカットの長さやシルエットなどは細かく注文してトリミングしてもらうことはできますが、自分好みのカットにしてくれるトリマーがいると、ある程度のオーダーで満足のいくカットをしてもらえるのでおすすめです。
仕事としてトリマーを目指すとなると、専門技術を身に付けた上でペットショップやトリミングサロンに就職することになりますが、実際には体力的にも大変ですし、お給料も決して高いわけではありません。それでも、動物が好きで動物に携わる仕事をしたいという人には、大変やりがいある仕事して人気の高い職種です。ペットのトリミングがどんどん一般的になっている現在、トリマーはますます需要の高まる仕事だといえるでしょう。特に資格がないとできない仕事ではないですが、民間資格を取得すれば、就職には有利になるかもしれません。