トリマーの就職は？

トリマーの専門学校を卒業後は、やはりトリマーとして就職するのが一般的です。就職先としては、トリミングサロンやペットショップ、動物病院などが多く、トリミングやグルーミングを行うのは同じですが、それ以外の業務に関してはどこに就職するかでかなり違います。就職率に関しては比較的良いといえる職種で、専門学校を通して求人などはかなりあるようです。ペットショップのチェーンを展開している学校などであれば、さらに安定した求人がありますので、就職にも安心といえるでしょう。学校によってかなり就職率は違いますので、入学前に調べておくことをおすすめします。
以前はペットブームが高まる一方で、トリミングショップの開店なども相次いだことからトリマーの求人はかなり多かったのですが、そのころに比べると、現在はやや落ち着いた状態だといえそうです。とはいえ、ペットを家族のようにかわいがる人が増えていることから、ペットショップの一角にトリミングコーナーを持つホームセンターなどもどんどん増えているので、トリマーが活躍する場は広がりつつあるといえます。
ただし、学校を出ただけではなかなか一人前と言えないのがトリマーの世界。実際に仕事をするようになると、学校でトリミングされている大人しい犬を相手にしているときとは全く違うことに驚かされるでしょう。雇う側にとっても、経験のない新卒よりも実務経験がある人を優先したい傾向があるので、意外と新卒のほうが就職が大変な場合もあります。経験を積むにつれて、どこのお店でも重宝されますし、個人で出張トリミングなどをすることもできるようになるので、仕事を探す面では楽になるといえるでしょう。
トリマーの初任給は、決して高いほうではありませんので、始めに仕事を探すときにはどうしてもお給料のいいところに目が行きがちですが、トリマーは実務経験が浅いうちはなかなか一人前に働けない職種です。経験を積み、技術を身に付けることによって仕事の幅も広がり、転職もしやすくなります。十分な技術があれば、給料の高い職場に移ることも十分可能ですので、始めのうちは下積みのつもりで技術が磨けそうなところに就職するのもよいでしょう。うまいトリマーがいる職場などは技術を盗めたり、身に付けるシステムが整っている場合が多いのでおすすめです。また、動物看護士の資格も取っておけば、より幅広い求人に応じることができるので、選択肢が広がります。