トリマーになりたい!

トリミング

トリミングとは、犬の毛をカットしたり手入れしたりすることです。欧米ではこのトリミングも含めてグルーミングと呼ばれるので、日本でいうトリマーはグルーマーと呼ばれています。日本の場合には、トリミングとグルーミングは分けて考えられることが多いので、毛のカットなどはトリミングと思っていれば問題ありません。
トリミングをするときには、トリミングテーブルと呼ばれる台の上に乗せて行います。もちろんトリマーが作業しやすい高さにする目的もありますが、実は犬をおとなしくさせるのもその目的のひとつ。犬は高いところに乗せられると怖くなっておとなしくなるので、普段やんちゃな犬でもスムーズにトリミングできるのです。もちろん落下防止のためにリードを付ける場所などもあるので、心配はいりません。
実際のトリミングは、犬種や飼い主の希望によってかなり異なってきます。プードルなどその犬の典型ともいえるカットを施す場合もあれば、飼い主の希望に応じてオリジナルのカットをすることもあるので、オーダーに応えるのがトリマーの役割です。犬の毛は犬種によってもかなり違いがあるので、人間の美容師以上に毛質の知識がないと思った通りになりません。長い毛の下に防寒用のアンダーコートと呼ばれるふわふわの毛が生えていたり、全体的に固い毛だったりと、犬の特徴をしっかり把握してトリミングするのが、うまくトリミングするコツです。何のこだわりもなく切るだけならば飼い主さんが自分で切るのも十分可能ですので、そうしている家庭も少なくありませんが、お金を払ってトリマーに頼むからには、それなりの仕上がりが求められます。
グルーミングも含めて、トリミングは意外と体への負担が多い仕事です。小型犬ならまだしも、30キロもあるような大型犬をトリミングテーブルに乗せるのは、それだけでも大変。また、犬にとっても飼い主ではない人に触られることでストレスもありますから、初めのうちは噛まれたり引っかかれたりと生傷が絶えないようです。専門学校などではトリミングに慣れている犬で実習を行うことが多いため、トリマーになってしばらくの間は特にいろいろな性格の犬がいることに苦労させられるかもしれません。しかし、それもトリマーの仕事の醍醐味ですから、いろいろな個性のある犬をうまく扱えるようになるのもトリマーとしての成長の証です。

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