動物病院でトリマーとして働く

動物病院も、トリマーの就職先としてよく挙げられるところです。最近の動物病院にはトリミングサロンを併設しているところも多く、診察のついでにトリミングもしてもらえるなど便利で人気も高いようです。また、トリミングしながらの健康チェックなども信頼がおけるとのことで、好んで動物病院でトリミングしてもらう人も珍しくありません。
動物病院でトリマーとして働くのなら、動物看護士の資格も持っていると便利です。病院側としても、両方の資格を持っている人を優先的に雇うので、資格を持っていることは就職率のアップにも役立ちます。トリミングの仕事がない時には動物看護士として診察の手伝いをすることになりますが、普通に犬のトリミングをするだけの仕事に比べても、多様な動物に接することで知識も豊富になりますし、やりがいもあります。急患や手術などが入ると、どうしてもトリミングよりも診察が優先されるので、人によってはトリマーとしての仕事が少なくなることに不満があるかもしれませんが、動物の命を預かる仕事として動物看護士もとてもやりがいのある仕事です。通常のトリマーよりも仕事の範囲が広いぶん、良い経験になるかもしれません。
トリミングサロンで求められるトリミングが犬のビジュアルを整える目的であるのに対して、動物病院でのトリミングは多少目的が違う場合がります。もちろん見た目をかわいらしくするためにトリミングする場合もありますが、怪我や皮膚病などの治療のために、毛を短く整えることもあります。普通の動物看護士が行うよりも、トリマーが行ったほうがスムーズにカットができるだけでなく、やはり治療のためとはいえ毛を短くしてもかわいくなるように整えて起きたのが飼い主の心境ですよね。動物病院のトリマーは、動物の健康のことを考慮しながら見た目を整えるためにもトリミング行うのです。
動物看護士になるには、特に公的な資格を取得する必要はありませんが、専門学校や通信教育で動物の体や健康について勉強することが必要になります。現在ある資格は各種団体が行っている民間資格のみで、その基準もまちまちです。現在公的資格の整備を目標に動物看護職統一認定機構による資格試験が行われており、現職の動物看護士もこの資格試験を受けることが推奨されています。